前回、国際ロマンス詐欺の手口には男女の違いがあるというお話をいたしました。
そして今回のテーマは、「詐欺手口の男女の違いに変化が生じてきた」です。
具体的にいうと、女性に対しての“仕掛け”が、以前のようなロマンス主導から、より現実的な「投資誘導型」にシフトしているようです。
facebookのDMにメッセージが届くところから物語が始まるのは同じですが、流れとしては男性が受ける“仕掛け”と同じ感じです。
「私は日本人が好きだ」
「そして私はあなた(のような人)が好きだ」
「ただ、私と同等の経済力を持っていてほしい」
「実は私は副業で投資を行っていて、毎月数十万から数百万円の収益がある」
「これをあなたにも紹介するから一緒に儲けよう」
「そして二人の仲が深まったら結婚しよう」
といった、金銭的なメリットをひたすら説いていくのが最近のトレンドのようです。併せて、男性の職業もかつてのような軍人や従軍医師といった最前線の職業ではなく、美容師やモデル、ジムのトレーナーなどの見栄えがいい職種か、投資家や経営者、またはその息子といった金銭的にも余裕があり、お金儲けが上手な職種を名乗ることが増えています。
軍人や従軍医師を名乗る外国人(を名乗る人)は怪しいという啓蒙活動が進み、なかなか話がまとまらなくなってきたので、シフトチェンジしてきたと思われます。
いずれにしても、「お金の話が出てきたら疑ってかかれ」という鉄則を守り通すことが、詐欺被害に合わない一番シンプルで、一番効果的な自衛手段ではないでしょうか。
ただ、なかにはその判断に迷うケースも出てくるでしょう。そういったときには、ぜひ私たちにご相談ください。どの段階でも結構です。第三者の視点で、過去のデータに照らし合わせた客観的なアドバイスをさせていただきます。
もちろん、客観的なのは判断するうえでの話。最後までお客様に寄りそったサポートをいたす所存です。