同棲を約束する結婚詐欺の手口！危険な人物の特徴や被害事例を紹介

同棲を考えている相手からお金を無心され、「結婚詐欺ではないか」と不安になってはいないでしょうか。恋愛感情を悪用され、気づかないうちに被害に遭うケースが増えています。

相手の急な金銭要求や不自然な行動は、詐欺のサインかもしれません。

本記事では、同棲を利用した結婚詐欺の手口や被害事例を紹介します。

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結婚詐欺とは？

結婚詐欺とは、意思がないのにもかかわらず、同棲や結婚を約束して金銭をだまし取る行為です。昔からある詐欺手口で、巧妙に被害者の心をつかみ、恋愛感情を利用して金銭を要求します。

同棲を始めてから多額のお金を無心されるケースも多く、被害が長期化・深刻化することがあり注意が必要です。

同棲を利用した結婚詐欺の手口

同棲を利用した結婚詐欺は、以下のような手口を使ってお金をだまし取ります。

詐欺師は、同棲の家賃や生活費で急にお金が必要だとお金を無心します。「将来のため」や「2人の幸せのため」と感情に訴えかけて、お金を要求することもあるため気をつけましょう。

婚活市場でターゲットを探す

結婚詐欺師は、以下のような婚活市場で理想の結婚相手を演じ、ターゲットを探します。

多くの人が理想の相手を求めている婚活の場は、結婚詐欺師にとってターゲット探しに都合のいい場所です。

詐欺師は、安定した職業や高学歴といった理想の結婚相手を演じ、誠実で思いやりのある態度で接します。会話のなかでターゲットの興味や価値観を探り、相手の好む人物になりきることもあります。

婚活をしていて出会った相手が理想的すぎる場合は注意が必要です。

早い段階で結婚や同棲の話を持ち出す

結婚詐欺師は、出会って間もない段階で、結婚や同棲の話を持ち出します。「運命の出会い」や「一目惚れ」を強調し、早い段階で親密な関係を築こうとします。

急な関係の進展により、冷静に対応できなくなる人も多いため、注意が必要です。突然の同棲や結婚の提案は、詐欺師が早期に金銭を得ようとしている可能性が考えられます。

同棲によって、詐欺師に生活パターンや資産状況を把握されるリスクもあります。相手のアプローチに強引さを感じたら、一度立ち止まって状況を客観的に見直すことが大切です。

同棲資金を要求する

結婚詐欺師は「同棲に必要」とうたい、多額のお金を要求してくる手口も使います。

「新居の敷金・礼金に使う」「家具や電化製品の購入資金が足りない」などの理由で、ターゲットに金銭的負担を求めます。「将来の2人の生活のための投資」と称して、必要以上に高額な資金を要求されることもあるため、安易に応じないようにしましょう。

通常なら、同棲の費用負担は双方で話し合い、公平に分担するはずです。一方的で高すぎる同棲資金の請求には十分注意してください。

引越し当日に音信不通になる

結婚詐欺師が使う悪質な手口の1つが、引越し当日に突然音信不通になることです。

詐欺師は同棲の準備をすすめるなかで、ターゲットから同棲資金や引越し費用をだまし取ります。そして、引越し当日が近づくと、急に連絡がとれなくなってしまいます。

ターゲットは約束の場所にあらわれない相手が心配になり連絡をとりますが、電話はつながりません。詐欺師はすでに姿をくらまし、だまし取ったお金を持ち逃げしています。

被害者に精神的なショックを与えるだけでなく、引越しの手配や新居の契約といった実質的な損害も引き起こしているため悪質です。

引越し前には相手の素性を十分に確認し、大金の前払いを求められても断ることが不可欠です。少しでも不審な点があれば、専門家への相談も考えましょう。

同棲を利用した結婚詐欺の事例

結婚詐欺師が同棲をにおわせて、女性医師らから合計1億円をだまし取った事件を紹介します。

結婚詐欺の疑いで逮捕された男は「高級住宅地に一緒に住むための家を建設中」と偽り、複数の女性から金銭を受け取りました。結婚や同棲に対する期待を利用し、信頼関係が深まったあとで金銭を要求する典型的な詐欺の手口を使っています。

大切な相手との将来を期待する気持ちは尊重されるべきですが、金銭に関する要求が出てきたら慎重になることが必要です。特に、結婚や今後の生活の準備といった口実で大金を要求された場合は、必ず第三者に相談して冷静に判断してください。

相手が信頼できるように見えても、詐欺の可能性は常に頭に入れておきましょう。

参考：「一緒に住む家を建設中」1億円をだまし取った男を逮捕｜FNNプライムオンライン

同棲で信頼させる結婚詐欺師の特徴

同棲を利用する結婚詐欺師の特徴は、以下のとおりです。

典型的な結婚詐欺師の特徴を理解することで、早い段階で相手の違和感に気づきましょう。

高学歴や大企業勤務を装う

結婚詐欺師は、高学歴や大企業での勤務経験を装い、ターゲットをだまそうとするため注意が必要です。有名大学卒業や大手企業での役職をかたり、社会的地位の高さをアピールして、信頼できる人物だという印象を与えようとします。

誠実な態度で接し、ハイスペックでお金に余裕があると感じると、ターゲットは相手を信じやすくなり、徐々に警戒心は薄れていくでしょう。

しかし、相手の発言をすべて鵜呑みにするのは危険です。本当かどうかわからないことを安易に信じないようにしてください。

理想的な男性を演じる

ターゲットの理想の男性像を巧みに演じることも同棲を利用する結婚詐欺師の特徴です。詐欺師は優しく思いやりがあり、将来の展望もしっかりしている完璧な人物になり近づいてきます。

ターゲットの趣味や価値観に合う人物を演じ、『運命の人』だと思わせる言動をします。家事や育児に協力的であるとさりげなくアピールしたり、将来の結婚生活について具体的に話したりして、期待を抱かせるでしょう。

同棲中は特に、理想的なパートナーとして行動して信頼を深めていくため、ますますのめり込んでしまいます。

しかし、あまりにも理想的すぎたり、自分の要望に過度に合わせてくる様子があったりする場合は、「だまそうとしてるのでは？」と疑ってみることも必要です。

自分のことを話さない

結婚詐欺師の特徴的な行動の1つに、自分自身についての情報をほとんど明かさないことがあげられます。

プライベートな話題から嘘が発覚しないように、詐欺師は自分の家族関係や過去の経験などは話そうとしません。質問されても曖昧な返答をしたりはぐらかしたりして、深く追及されることを嫌がります。

また、結婚詐欺師は証拠となる写真を撮られないように気をつけており、なにかと理由をつけて断ります。

交際をしているのにもかかわらずあまりにも素性を明かさない相手は、詐欺師を疑い警戒しましょう。

家族や友人に紹介しない

結婚詐欺師は、交際がすすみ同棲を始めたとしても、自分の家族や友人に紹介しないことがほとんどです。自身の素性が発覚することを防ぐため、家族や友人の紹介を頼んでも決して応じません。

自分の足跡を残さないために、ターゲットの家族や友人と関わらないようにする傾向も見られます。また、客観的に判断できる第三者に会うことで、詐欺が発覚するのを避けようとする意図もあるでしょう。

同棲中でも、お互いの家族や友人との関わりを極端に避けようとする場合は、何らかの問題が考えられるため、注意してください。

頻繁にお金を要求する

結婚詐欺師は、同棲中にさまざまな理由で、頻繁にお金を要求します。

はじめは「生活費が足りない」「緊急の出費でお金が必要」などと、少額の借金を申し込むケースがほとんどです。最初のうちはきちんと返金してくれるため、ターゲットは「お金を貸しても返してくれる」と安心してしまいます。信頼関係を築いたあとは、より大きな金額を要求するようになるでしょう。

家賃や生活費の負担を一方的に求めたり、「2人の未来のため」という名目で貯金を強要したりするケースもあるため十分な注意が必要です。

同棲の約束は結婚詐欺に当たる？

同棲の約束だけでは結婚詐欺に当たるとはいいきれません。しかし、結婚前提の同棲の約束が、お金をだまし取る手段にすぎなかったと判断できる場合は詐欺に当たる可能性があります。

相手の感情を利用し、金銭をだまし取る意図があったかどうかが詐欺だと判断されるポイントです。

同棲を使った結婚詐欺を避けるために、相手の目的をしっかりと見極めることが必要です。

結婚詐欺に当たるケース

同棲を利用した結婚詐欺に当たるケースとして、以下のような状況が考えられます。

結婚の意思がないにもかかわらず、お金をだまし取るために同棲を持ちかける行為は悪質です。結婚詐欺だと認められるには、詐欺師の嘘と、ターゲットがお金を渡したことに因果関係があると証明する必要があります。

既婚者がお金を奪おうとして、結婚や同棲をにおわせて近づいてくるケースもあるため注意してください。

結婚詐欺に当たらないケース

同棲をしても結婚詐欺に当たらないケースには、以下のような状況があげられます。

結婚詐欺とは、相手をだましてお金を受け取ることをいうため、金銭的な実害がない場合は該当しません。

お金を貸していても、相手が逃げていない場合は、返済の意思があるとみなされ、罪に問われないこともあります。ただし、いつまでたっても相手が返済する気配がないなら、第三者を交えた話し合いをおすすめします。

同棲を使った結婚詐欺は当事務所へ

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