口約束の婚約の破棄への慰謝料は？請求の流れと結婚詐欺への対処法

結婚詐欺師に口約束の婚約を破棄されたとき、慰謝料を請求できるかご存知でしょうか。

慰謝料請求には、男女間での結婚の合意を示す証拠が必要です。婚約成立が認められれば、慰謝料を請求できる可能性があります。

本記事では、慰謝料請求の流れや詐欺への対処法を紹介します。被害に遭った際は調査会社へ相談しましょう。

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口約束でも婚約は成立する

婚約とは、男女が結婚に合意したことを指す状態であり、口約束でも成立します。正当な理由なく婚約を破棄されたときは、結婚詐欺の恐れがあります。

詐欺師に慰謝料を請求できるケースがあるため、婚約の成立要件や事例をくわしくチェックしましょう。

婚約の成立要件

婚約は、男女が夫婦となることに強い意志をもっているときに成立します。

結婚を口約束していても、以下のようなケースでは婚約が成立しません。

婚約の成立を確かめるには、パートナーに結婚の意志があったかどうかチェックすることが重要です。

パートナーが詐欺師のときは、「結婚の約束をしたつもりはない」と主張するケースが多いため、婚約成立の証明は簡単ではないでしょう。

口約束でも婚約が成立する事例

口約束でも婚約の成立が認められる事例として、以下のような結婚に関連したイベントを進めていたケースがあります。

結婚に向けたアクションをしていた証拠を集めれば、婚約の成立が認められる可能性が高まります。

結婚の約束をしたことがわかるLINEのやり取りも証拠になるため、メッセージは消さずに残しておいてください。

口約束の結婚詐欺に慰謝料を請求できるのか

口約束の結婚詐欺には、慰謝料を請求できるケースがあります。婚約破棄に正当な理由がないときは、パートナーへの慰謝料の請求を検討する価値があるため、必要な証拠を集めることが大切です。

パートナーからの婚約破棄の理由をチェックし、慰謝料を請求できるケースにあたるか確認してください。

慰謝料を請求できるケース

口約束の結婚詐欺に慰謝料を請求できるケースとして、正当な理由がないことが挙げられます。

婚約破棄が正当でなかったとみなされる主な理由は、以下のとおりです。

パートナーから婚約破棄されたときは、理由をしっかりと聞き出しましょう。婚約破棄の理由が不当であれば、慰謝料を求めることを検討してください。

慰謝料請求に必要となる証拠の例

口約束の結婚詐欺への慰謝料請求に必要となる証拠として、以下のような例があります。

結婚を口約束したときは、客観的に婚約成立を示す証拠がないと、裁判で慰謝料請求が認められません。パートナーからの「婚約したつもりはない」という主張に反論できないためです。

慰謝料を詐欺師に求めるときは、婚約の成立を示す証拠が揃っているか、専門家にジャッジしてもらうことをおすすめします。

慰謝料請求が認められないケース

口約束の結婚詐欺に遭ったとしても、慰謝料請求が認められないケースがあります。婚約を破棄された側に問題があったときは、破談に正当な理由があるとみなされるためです。

婚約破棄が正当とみなされる主な理由は、以下のとおりです。

例示したケースでは、結婚生活をうまく送れないことが予想できるでしょう。パートナーに慰謝料を求めたいときは、婚約破棄された理由を明らかにしてください。

口約束の結婚詐欺に請求する慰謝料相場

口約束の結婚詐欺に請求する慰謝料の相場は、およそ50〜200万円です。交際期間の長さや結婚準備のレベルによって異なります。

カップルである期間が長く、結婚に向けたアクションをしていた場合は、慰謝料が高くなるでしょう。婚約をきっかけに退職したり、妊娠していたりするときも、パートナーへの請求金額が高くなる傾向があります。

結婚式場や新居のキャンセル費用も請求できるケースがある点も、頭に入れておいてください。

口約束の結婚詐欺に対する慰謝料請求の流れ

口約束の結婚詐欺に対する慰謝料請求の流れは、以下のとおりです。

婚約が破棄されたことに慰謝料を求めるときは、パートナーが逃げるまえにすみやかに行動しましょう。

慰謝料請求の通知を送る

口約束の結婚詐欺に慰謝料を求める際は、はじめに請求の通知を送ります。

詐欺師への通知方法には、口頭や内容証明郵便、メールなどがあります。しかし、口頭では相手に請求内容が伝わりにくく、メールは真剣さが通じにくいことがデメリットです。

慰謝料を求めていることをはっきりと伝えたいときには、内容証明郵便を用いた通知がおすすめです。内容証明郵便を使うことで、相手にどのような書面を送ったのか記録されます。

裁判に使用しても問題ない内容か吟味したうえで、通知を送ってください。

相手と交渉する

口約束の結婚詐欺に慰謝料を請求するときは、金額や支払方法などを相手と交渉しましょう。

相手と直接話し合いをするメリットは、裁判の申し立ての準備やお金が不要となることです。話し合いの結果、お互いが内容に同意すれば、慰謝料が支払われます。

ただし、相手が交渉に応じなかったり、婚約の成立を認めなかったりするケースがある点には注意してください。

話し合いがうまく進まないときは、訴訟を起こすことを検討しましょう。

合意書を作成する

口約束の結婚詐欺に対する慰謝料の金額や支払方法が話し合いでまとまったときは、合意書を作成することが大切です。合意した内容をしっかりと書面に記録することで、将来的なトラブルを避けられます。

合意書は、公正証書で作成すると安心です。公正証書は法務大臣から認められた公証人が作る文書であり、内容が実現されやすかったり、偽造の恐れがなかったりするメリットがあります。

詐欺師に慰謝料を分割で支払ってもらう場合は、公正証書の作成を検討しましょう。支払われなかったときでも、裁判手続きをせずに、すみやかに相手の給与や資産を差し押さえられるためです。

訴訟を起こす

口約束の婚約破棄への慰謝料に関する結婚詐欺師との話し合いがまとまらないときは、訴訟を起こします。

訴訟では、被害者と元パートナーが請求内容の争点について協議し、主張や証拠を出しつくしたあと、裁判官によって和解の勧告を受けるケースがほとんどです。どちらかが譲歩しないときには、当事者尋問を行なったうえで判決が下されます。

ただし、訴訟には時間とコストがかかり、被害者にとって精神的なダメージが大きい点には注意しましょう。

口約束の結婚詐欺に遭ったときの対処法

口約束の結婚詐欺に遭ったときの対処法は、以下のとおりです。

専門家へ問い合わせることで、婚約成立に関する証拠集めや被害回復をスムーズに行える可能性が高まります。

婚約成立したことを立証する証拠を残す

口約束の結婚詐欺に遭ったと気付いたときは、婚約成立したことがわかる証拠を残してください。

結婚する気持ちがお互いにあったことを証明するためには、以下のようなイベントの記録をおすすめします。

結婚に向けて準備を進めていたことがわかれば、婚約成立を立証できる可能性が高まります。結婚をほのめかす発言も証拠となるため、パートナーとの会話を録音したり、LINEのメッセージを保存したりして記録しましょう。

調査会社に情報収集を依頼する

口約束の結婚詐欺に遭ったときは、調査会社への情報集めの依頼をおすすめします。

詐欺師は名前や住所をかたくなに隠しているケースが多く、被害者が詐欺に遭ったあと相手の身元を明らかにすることは困難です。相手の情報が足りないときは、警察や弁護士に相談しても取り合ってもらえません。

調査会社は、素人では行えない張り込みや尾行などで相手の身元をつきとめたり、詐欺の証拠を集めたりできるでしょう。証拠を十分に集めたうえで弁護士へ依頼することで、スピーディーに慰謝料を請求できる可能性があります。

無料相談を行なっている調査会社へ相談すれば、おおよその費用がわかります。結婚詐欺に遭った際は、すみやかに調査会社へ問い合わせましょう。

証拠を揃えて弁護士へ相談する

口約束の結婚詐欺に遭ったときは、証拠を揃えたあと弁護士へ相談してください。法律のプロである弁護士は、依頼者の置かれた状況をヒアリングしたうえで、被害回復のためのアドバイスをしてくれます。

被害者自らが、口約束の婚約成立を証明したり、詐欺師と交渉したりすることは困難です。婚約の証明や慰謝料請求の交渉は、弁護士にお願いすることが大切です。

話し合いがまとまらず訴訟を起こすケースでも、弁護士に代行してもらうことでスピーディーに問題を解決できるでしょう。詐欺師に慰謝料を求めるときは、1人で対応しようとせずに、弁護士への問い合わせをおすすめします。

口約束の結婚詐欺の証拠集めは当事務所へ

口約束の結婚詐欺の証拠集めは、当事務所へご相談ください。

当事務所は、婚約破棄したパートナーの身元をリサーチしたり、証拠を集めたりすることでスピーディーに被害解決できるようサポートします。提携している法律事務所もあるため、スムーズに被害回復に向けた手続きを進められるでしょう。

当事務所への問い合わせは、LINE・メール・電話にて1年中受け付けています。口約束の結婚詐欺に遭ったときは、1人で悩まず、すみやかに無料相談を活用してください。