結婚詐欺とは、結婚する意思がなく相手に近づき金銭を騙し取る行為のことです。年々増加しており自分もいつ被害にあうかはわかりません。
結婚詐欺師にはどのような特徴があるのか、また、詐欺師の手口や被害にあった際の相談先を解説します。
結婚詐欺師の特徴
よくある結婚詐欺師の特徴は次の4つです。
- 友達や家族に紹介されない
- 現金のみでお金のやりとり
- 写真や動画を残したがらない
- 家に呼んでくれない
友達や家族に紹介されない
結婚詐欺師は最初から結婚する気がないため、家族や友達へ紹介しようとしません。
友達についても同様で、自分の痕跡を残したくないため会わせようとしません。
現金のみでお金のやりとり
結婚詐欺師はクレジットカードを使おうとしません。クレジットカードの会員名と詐欺を働く際に使用している本名の違いに気づかれるリスクがあるからです。
また、結婚詐欺師は富裕層を装いがちです。富裕層が使用するクレジットカードはプラチナカードやブラックカードが主でですが、しかし結婚詐欺師はそのようなカードを持っていないため、嘘がばれてしまう可能性を恐れ、現金でお金のやり取りを行なうことが多いのです。
写真や動画を残したがらない
結婚詐欺師は写真や動画に写るのを嫌がる傾向にあります。
訴えられたときに、自分の顔や痕跡が残る立派な証拠となってしまい困るからです。写真が嫌いな人もいますが、頑なに写りたがらない、などあれば詐欺師として疑うひとつのポイントとなるでしょう。
家に呼んでくれない
交際期間がある程度長くなっても相手の家に入れてもらえないようなときは、詐欺の可能性を否定できません。
結婚詐欺師はお金を搾り取るといった目的を果たしたら逃走するつもりなので、家の場所を教えたくないのです。
結婚詐欺師がよく使う口実
詐欺師がターゲットに近づくときによく使う口実の例を4つ紹介します。
- 親や兄弟の医療費
- 事業を始める(運営)資金
- 結婚式の費用
- 一緒に暮らす新居の費用
親や兄弟の医療費
「治療にはお金が必要」と言われてもすぐに渡してはいけません。落ち着いて相手の詳しい話を聞くようにし、言っていることが本当かどうかを見極めるようにしましょう。
事業を始める(運営)資金
詐欺師がお金を無心する口実として、これから事業を始めるためのお金を借りる、会社運営資金の補助を頼んでくるケースもあります。
「事業がうまくいく見込みは立っているけれど、今すぐお金が必要」と言われて、信じてついお金を渡してしまうようなことはやめましょう。
結婚式の費用
結婚詐欺師の中には2人で式場の見学をした上で騙してくる人もいます。
「結婚式の費用を式場に振り込む」と言われてつい渡してしまいそうになりますが、結婚式の費用は予約金を除き、式の直前か当日ですから騙されないようにしてください。
一緒に暮らす新居の費用
交際を続けていく中で結婚話になり、「2人の将来のためにマンションを購入しよう」と騙してくることもあります。
マンションを購入後に連絡が取れなくなり、ローンを抱えてしまうことにもなりかねないので信用できる相手なのかどうかをしっかりと見極めましょう。
結婚詐欺師の見分け方
もし結婚詐欺師かもしれないと感じたら次の4つの見分け方を試してみてください。
- 身分証明書
- 勤務先に連絡をしてみる
- 顔写真を画像検索
- 身元調査を依頼
身分証明書
相手が結婚詐欺師かもしれないと思ったときはパスポートや免許証といった身分証明書を見せてもらうといいでしょう。
結婚詐欺師でなければ本名、住所、年齢などを偽る必要はないので通常は身分証明書を見せても問題ありません。しかし、結婚詐欺師だった場合、知られたくない情報がたくさん記載されているため見せられないはずです。
勤務先に連絡をしてみる
結婚詐欺師が相手を信用させるために名刺を渡された場合、電話番号の記載があればかけてみるのも1つの方法です。
たとえば勤務先は実在しない可能性がありますし、適当に見繕った番号かもしれません。さらに、問題なく職場につながったときは電話口まで呼び出してもらいます。
顔写真を画像検索
結婚詐欺師との出会いは、近年ではさまざまなパターンがあります。たとえば婚活パーティー、マッチングアプリやSNSで知り合うケースも増加しています。
もしマッチングアプリやSNSなどインターネットを通じて知り合った場合、直接会ったことがない場合も多いはずです。
身元調査を依頼
プロに身元調査を依頼することも1つの方法です。プロに依頼すると調査料金は発生してしまいますが、結婚詐欺で大きな被害にあってしまってからでは手遅れです。
多少の費用がかかったとしても身元調査を依頼することで多大な被害を防げる可能性があります。
「お金を貸して」と言われたらまず疑う
相手からお金を貸して欲しいといった相談があれば、まず詐欺を疑うことは自分を守るために必要です。
しかし、騙し取られてしまった場合でも泣き寝入りせずにお金を取り戻すよう行動したり、慰謝料を請求するようにしましょう。
騙し取られたお金を取り戻す
詐欺の被害にあってしまったとき、自分1人で悩んでいても時間だけが過ぎ、お金が返ってくるわけではありません。
警察や弁護士、探偵など誰かに相談しましょう。まずは相談することで気分が落ち着くだけでなく、被害にあったお金を取り戻す方法を見出すことができるかもしれません。
慰謝料の請求
相手の身元がわかっている場合には慰謝料の請求が可能です。しかし、結婚詐欺師の場合、前述のように身元の特定ができる証拠を残しません。
身元調査まで依頼できる調査会社で相手の身元に関する調査とあわせて、いままであったことの事実関係を整理して、どのような法的主張が可能かを整理することになります。
裁判でも通用する重要な証拠となり、調査後の流れを決定する上で役立てることが可能です。
詐欺被害にあった時の対処方法
詐欺被害にあった時できる対処法として警察や弁護士、調査会社に相談する3つの方法があります。
警察に相談する
結婚詐欺を刑事事件として警察に動いてもらうには被害届を出さなければなりません。
しかし捜査には、以下のような条件があります。
- 相手が自分を騙そうとしていることを知らなかった
- 騙されていることを知らずにお金や財産を渡した
- お金や財産を渡した後で騙されたことに気がついた
これらを証明したら、次に「詐欺師が騙す目的で自分と交際した証拠」が必要になります。
警察が動くためには相手が犯罪を犯した証拠が重要なので、できる限りの証拠を集めて警察に相談しましょう。
弁護士に相談する
弁護士に相談する場合の解決方法は、慰謝料や金銭の返済、公正証書を使用した謝罪、結婚準備費用の弁済があります。
また、弁護士に相談してもすぐに裁判とはなりません。結婚詐欺師の住所氏名や勤め先などから相手に連絡を取り、当人同士で示談などの話し合いを行っていきます。
しかし被害額が大きかったり、被害者が「処罰してほしい」と示談に応じないケースでは裁判へと発展する場合があります。
調査会社に相談する
結婚詐欺問題は相手が行方不明となってしまった場合、被害者が泣き寝入りするケースが多々あります。泣き寝入りしないためにも、第三者の力を借りることも視野に入れてください。
詐欺にあっているかもしれないと感じたら、早めに警察や弁護士、また調査事務所に相談することでスピーディな解決につながります。
まとめ
結婚詐欺にあってしまった場合、自分だけで証拠を集めることは簡単ではありません。被害を少なくするためには詐欺師が逃走する前に早く行動することが重要です。
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