女性が男性と一緒の時間を過ごし、その対価としてお金を得る活動のことを一般的にパパ活と呼びます。
最近ではパパ活という言葉が世の中に浸透してきましたが、自分の夫がパパ活を利用してお金を払って見知らぬ女性と会っているのは、許しがたい行為です。
この記事では、パパ活で相手に慰謝料請求をしたい場合の、気になるポイントを解説します。
パパ活とは?
パパ活とは、女性が金銭的に余裕のある男性と一緒の時間を過ごし、対価として金銭を求める活動のことです。
2017年にはパパ活というタイトルのドラマも制作され、パパ活という言葉が世間に認知されるようになりました。
パパ活では、食事を共にしたり、ショッピングを共に楽しむのが基本的な内容です。
パパ活と援助交際の違い
パパ活は、援助交際を違う言葉に言い換えたものだと考えている方もいますが、実際には定義が異なります。
以下に具体的な違いを説明します。
- 一緒に時間を過ごすことが目的
- 金銭のやり取りを前提としていない
- 男性が金銭的に余裕がある
- 女性は女子大生~30代前半が多い
【援助交際】
パパ活の場合、お金持ちの男性を「パパ」と称して、一緒に過ごす時間を提供する代わりにお手当を受け取るものです。
援助交際の場合は、女性との肉体関係を目的としてお金を援助する行為であるため、売春行為として法律違反になるケースもあります。
逆に言うと、「〇万円で食事へ、その後気が合えばホテルへ」というやり取りであれば援助交際には当てはまりません。
しかし、パパ活と称しても実際には肉体関係を持っている場合が多く、援助交際という言葉を言い換えただけと言われても仕方ない部分もあります。
さらに相手女性が18歳未満であった場合は、仮に性交渉がなかったとしても、未成年者誘拐罪(刑法224条)が成立する可能性があるのです。
これに加えて18歳未満との性交渉があった場合は児童買春の罪(児童買春・児童ポルノ禁止法)が成立する可能性があり、5年以下の懲役又は300万円以下の罰金が科せられます。
慰謝料請求できるポイント
パパ活に伴う夫の行為が法定離婚事由に該当する場合、妻は夫に対して慰謝料を請求できる可能性があります。
具体的には2つポイントがあります。
以下に詳細を説明します。
相手が既婚者であることを知っていた
既婚男性と肉体関係があった場合は不倫とみなされますが、故意があった場合は、不倫慰謝料を請求できます。
仮に相手女性が本当に既婚者であることを知っていなければ、故意や過失もないことになるので、慰謝料を請求できる可能性は低くなるでしょう。
相手女性と性交渉をしていた
不倫は犯罪行為ではありませんが、「精神的な苦痛を与えた」という損害を賠償する責任は法律上負う必要があります。
性的関係を持つか持たないかの境目は、以下のようになります。
- 性行為
- 挿入を伴わない性行為
- 裸で抱き合う
- 一緒にお風呂に入る
- 食事
- デート
- 手をつなぐ
- キスをする
夫が相手女性と不貞行為をしていたと主張するためには、不貞行為となる証拠を集める必要があります。
不貞行為の証拠には、2人でホテルに入る写真や、不貞行為を行っていたことが読み取れるメッセージなどが挙げられます。
慰謝料の相場
パパ活による不倫が原因として支払われる慰謝料の相場は、50万円〜300万円程度です。
慰謝料の金額は、不倫後の夫婦の状況や家庭環境に左右されます。
また以下のようなケースでは、慰謝料の金額が高額になる場合があります。
逆に、以下のようなケースでは、慰謝料の金額が減額になる場合があります。
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個人で慰謝料を請求する場合、デメリットが多い
夫の不倫が発覚した際に慰謝料を個人で請求するためには、話し合いで解決をするか、訴訟を起こすことが必要です。
話し合いで解決するのが望ましいですが、民事訴訟を利用して慰謝料を請求するには、
以下のものを準備する必要があります。
これらのものを用意して、慰謝料請求訴訟を行うわけですが、解決までに時間がかかるという大きなデメリットがあります。
訴訟手続きには早くても半年、場合によっては1年以上の時間を要します。
また訴訟ができたとしても、必ずしも自分が望む通りの判決となるわけではありません。
さらに不貞行為を行っていた証拠を掴むために、一緒にホテルに入る写真を取ろうと尾行をすれば、手間もかかるうえに相手にバレるリスクもあります。
そのためパパ活の慰謝料を請求したいなら、信頼のある調査会社に頼ることをおすすめします。
パパ活の慰謝料を請求をしたいなら、調査会社を利用するのがおすすめ
今回は、パパ活を行っていた相手に慰謝料を請求したい場合の、気になるポイントを解説しました。
不法行為の故意や過失はその成立を主張する自分側にあるので、証明されていない事実を夫や相手女性が認める必要はありません。
夫のパパ活行為が発覚して、慰謝料を請求しようと思っても、個人で請求を求めるには大変な労力が必要になります。
もし夫に慰謝料請求をしたい場合には、信頼できる調査会社へ依頼するのがおすすめです。
パパ活での慰謝料請求に対する相談を検討しているなら、当事務所(TCSC)へご依頼ください。