詐欺師の携帯番号から身元特定は可能?3つの方法と事前にできる行動

詐欺師の携帯番号から身元特定は可能?3つの方法と事前にできる行動

詐欺に遭い、「相手の携帯電話の番号から身元の特定をしたい」とお悩みではありませんか。

詐欺被害者のなかには、電話番号しか犯人の情報を知らないケースも多くみられます。

本記事では電話番号しか情報がない詐欺師の正体を特定する方法を紹介します。犯人の正体に辿り着くための調査方法を理解し、問題解決をめざしましょう。

   
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携帯を使った詐欺の手口

携帯電話を利用した詐欺の手口は、以下のとおりです。

  • 結婚を口実に金銭を奪って姿を消す
  • 偽の商品やサービスを販売し代金をだましとる
  • 利益がでない投資話に勧誘し出資金を奪いとる

インターネットで出会った人物からすぐに金銭を要求されるのではなく、しばらく携帯電話でやりとりをしたあと、被害に遭う事例が増えています。

携帯電話やスマートフォンの普及により、詐欺の手口は巧妙化しています。自分には関係ないと思わずに、詐欺師の手が近くまで伸びている可能性があることを忘れないでください。

携帯番号から詐欺師の身元特定は可能か?

携帯電話の番号から、詐欺師の身元が特定できる可能性があります。携帯を使った詐欺の被害に遭い、返金請求や裁判で訴えたいと考える場合、犯人の身元の特定は不可欠です。

犯人が残した携帯番号は身元特定のために重要な情報の1つですが、個人での調査では知れる範囲にかぎりがあります。

個人で調べる際と専門家に相談するケースを理解し、自身の状況と希望にあった身元特定の方法を実践してください。

個人で詐欺師の携帯番号を使って調査するには

詐欺師の携帯番号から、個人で調査をする方法は以下の2つです。

  • インターネットで検索する
  • 電話番号識別アプリを使う

インターネットに集まっている口コミや情報は豊富にあり、犯人に関する手がかりを見つける際に役立ちます。

アプリは、身元調査だけでなく詐欺業者からの迷惑電話対策にも活用できるため参考にしてください。

インターネットで検索する

携帯の番号から詐欺師の身元を特定する際、個人で調査する方法の1つにインターネットでの検索があげられます。

jpnumber電話帳ナビといったサイトでは、電話番号が簡単に検索できます。

サイトには調べた番号からかかってきた電話が、誰から・どのような内容であったかというユーザーの口コミが掲載されており、発信元を調査する際に便利です。

インターネットで「携帯番号 地域」と検索すると、携帯番号が発行された地域が判明するサイトもあります。しかし、サイトでわかるのは地域だけで詳しい住所の特定までは難しいでしょう。

インターネットを使った自分での調査は費用がかからないことがメリットです。携帯の番号から詐欺師の身元を特定するために、簡単な調査からはじめたいときにはおすすめの方法です。

電話番号識別アプリを使う

携帯の番号を知っている詐欺師の身元特定の方法として、電話番号識別アプリの使用があります。電話番号識別アプリは、知らない番号から電話がかかってきた際に発信元を表示するツールです。

アプリ内に登録されている番号であれば着信時に表示され、迷惑電話であった場合は拒否もできる便利な機能をそなえています。アプリによってはSMSにも対応しており、業者の勧誘や知らない相手からの電話をとりたくない際にも便利です。

代表的なアプリとしてはwhoscallがあげられます。無料版でも番号検索はできますが、有料版であれば利用できる機能の幅が広がるためおすすめです。

携帯番号で詐欺師の身元を特定する3つの方法

携帯の番号から詐欺師の身元を特定する方法として、以下の3つがあげられます。

  • 弁護士に相談する
  • 裁判所に調査嘱託を申し立てる
  • 調査会社に依頼する

専門機関の調査により詳しい情報を知ることができ、犯人の居場所が判明する可能性が高まります。

3つの調査方法を理解し、詐欺師の身元特定をめざしましょう。

1.弁護士に相談する

詐欺師の携帯番号から身元を特定する方法は、弁護士への相談です。

弁護士照会制度を利用し、詐欺師の携帯番号や口座をもとに、犯人に関する必要な情報を官公庁や各企業に求められます。

制度を利用するには、弁護士会に対して情報を請求する必要性を示さなければなりません。弁護士への相談をする場合は、被害に遭うまでの経緯や証拠となるデータなどの情報をまとめる準備が必要です。

相手が詐欺師である証拠がなかったり番号が虚偽であったりすると、対応してもらえないケースもあります。弁護士は犯人の身元を特定するプロではないため、相談する際は注意してください。

参照:弁護士照会制度(弁護士照会制度委員会)|日本弁護士連合会

2.裁判所に調査嘱託を申し立てる

裁判所への調査嘱託は、詐欺師の携帯から身元を特定できる方法の1つです。

申し立てが採用された場合、裁判所が公的な団体や企業へ調査を依頼し、必要な情報を集めます。裁判所からの情報開示の請求を拒否しても罰則はなく、携帯電話会社が調査に応じないケースがあることも理解しておきましょう。

調査嘱託をおこなうためには、依頼者が犯人に対して民事訴訟を起こしている必要があります。

裁判所へ申し立てる際は、調査の必要性を示せるほどの詐欺の証拠や情報をまとめて準備しておくことが大切です。

3.調査会社に依頼する

詐欺師の携帯番号から住所や素性を特定するためには、調査会社への依頼が有効です。調査会社では、個人情報調査やデータ調査といった方法を使って犯人の身元特定をめざします。

人探しや張り込みのプロである専門のスタッフが在籍していることが、頼りになる調査会社の特徴です。

調査会社に集めてもらった証拠は、弁護士や警察が返金請求や犯人の逮捕に向けて動きだすためのきっかけとなります。

犯人の住所が特定できると、返金や損害賠償に向けた書類の送付や直接話しあう機会をつくれます。ほかの機関へ依頼しても受けつけてもらえなかったケースであっても、調査会社への相談により解決への一歩を踏み出せるでしょう。

詐欺師の身元特定を依頼する前にできること

携帯の番号から詐欺師の身元特定を頼む前に自身でできることは、以下のとおりです。

  • 警察に被害届を提出する
  • 金融機関に相談する
  • 被害状況を整理しておく

犯人の身元を突きとめるだけでなく、被害の回復をしたい際にも必要な行動を紹介します。専門機関に調査依頼をする前におこなうことで、スムーズに問題解決へ近づけるでしょう。

警察に被害届を提出する

警察への被害届の提出は、詐欺師の携帯の番号から身元特定を依頼する前にできる行動としてあげられます。被害をあきらかにすることで警察が詐欺事件の捜査にのりだし、犯人を逮捕できる可能性が高まります。

損害金を回収したい際は「振り込め詐欺救済法」の利用を検討してください。犯人の口座にお金が残っていれば分配金を受けとれる制度であり、利用するためには被害届の提出が必要です。

注意すべき点は、被害届を提出したからといって必ずしも警察が捜査をするわけではないということです。

犯人の住所が特定できていれば、積極的に捜査がおこなわれたり損害金をとり戻せたりする可能性が高まります。

金融機関に相談する

詐欺師と金銭のやりとりをしてしまった場合は、携帯番号から身元特定をする前にすみやかに金融機関へ相談しましょう。口座の情報を犯人に知られたケースでは、金融機関に連絡し取引の中止を求めることも可能です。

「振り込め詐欺救済法」の利用には、警察とあわせて金融機関への申請が必要です。制度には損害金を受けとる期間が設けられているため、被害に気づいたら迅速に申請の手続きを進めましょう。

身元特定の調査をする前の金融機関への連絡により、損害金の回復と被害の拡大防止が期待できます。

参考:「振り込め詐欺救済法」でお金が返ってくる可能性があります|政府広報オンライン

被害状況を整理しておく

被害状況の整理は、詐欺師の携帯の番号から身元特定を依頼する前にできる行動の1つです。調査会社に提出する情報や被害の証拠が多いほど、犯人の居場所を突きとめられる可能性は高まります。

詐欺師に関する情報をはじめ、2人でやりとりをした音声やメッセージなど、調査の手がかりになりそうな痕跡はすべて記録しておきましょう。

出会いから被害に遭うまでの出来事を日付ごとに書類でまとめておくと、調査会社へ相談する際にスムーズです。

自身で詐欺師の携帯から調べた内容や、ささいな情報も残しておくことで、身元の特定を成功に近づけます。

詐欺師に携帯番号を知られた際の対処法

詐欺師の身元特定調査と並行して、自身の身を守るために必要な対処法は以下の2つです。

  • メールアドレスやパスワードを変更する
  • 不審な番号の電話には応じない

詐欺師の携帯番号がわかっている場合は、自身の情報も相手に知られている恐れがあります。

詐欺師に携帯の情報を知られてしまったときでも、適切に対処することであらたな被害を防げます。

メールアドレスやパスワードを変更する

携帯電話番号が詐欺師に知られた場合、よく使うWebサイトのログインに使用するメールアドレスやパスワードを変更することも有効な対策です。

不正ログインやフィッシングサイトによる被害を防ぐため、電話番号のみのSMS認証設定は避けることが重要です。

普段から利用するWebサイトは、電話番号による認証だけではなく、メールアドレスやパスワードを併用したログイン方法を設定しておきましょう。

ログイン時に使用するメールアドレスとパスワードを変更することで、あらたな被害を防げます。

不審な番号の電話には応じない

詐欺師に携帯の情報を知られてしまった際は、不審な番号からかかってきた電話には応じないことが賢明です。見慣れない番号からの着信は、業者の勧誘や詐欺師の可能性が考えられます。

公的な機関になりすましたり、緊急性のある理由で金銭を要求したりする詐欺師からの電話には注意が必要です。一度でも詐欺師に携帯の番号が知られてしまうと、業者間で個人情報が売買され、複数の迷惑電話がかかってくる危険があります。

見慣れない不審な番号からの電話は無視をして、被害を未然に防ぎましょう。

詐欺師の身元特定のご相談は当事務所へ

詐欺師の携帯の番号から身元の特定を検討している方は、当事務所へご相談ください。残された電話番号だけでなく、張り込み調査や尾行などの方法もあわせて使い、犯人の居場所を突きとめます。

詐欺師とのトラブルは、犯人の正体がわからないまま逃げられてしまうケースがほとんどです。犯人に関する手がかりが少なく不安に感じる場合でも、被害に気づいた時点で早急に相談することで問題の解決が可能です。

相談の際に身元特定の目的を共有し、望む結果につながるような証拠や情報を確実に集めます。

詐欺師の携帯から身元を割りだしトラブルを解決したい際は、当事務所の無料相談をご利用ください。

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