名前:大原浩市
性別:男性
年齢:52歳
職業:会社員(上場企業)
被害額:728万円
お世話になります。大原と申します。
私は現在、ある犯罪組織から受けた「FX投資顧問」に関する詐欺事件に関して独自に調査をし、犯人を探しております。
もともと私は昨春に長年連れ添った妻に離婚を切り出され、私達の子供もすでに独り立ちしていたことから、独り暮らしを始めました。
それでタガが外れたとでも言うのでしょうか、今回、こんな詐欺に引っ掛かってしまったのだと思っております。
今となっては後悔していますが、当時の私の心の中には「このままではダメだ」「前妻という抑圧から解放されて楽しく過ごさなければ」という焦りがあったようにも思います。
そして、それが結果としてこのような事件に巻き込まれてしまったのかと。
なので、ここで一度、今までの経緯や、これから私がどのような行動を取る予定なのかなどを簡単にまとめてみたいと思い、この投稿をするに至りました。
拙い文章ですが、お付き合いくださいませ。
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別居で掴んだ青春
簡単に自己紹介申し上げます。
私は52歳で、別れた妻は41歳。
結婚して20年目に離婚したことになります。
子供は成人した息子が一人。
実は妻は昔から浪費癖があり、結婚当初から度重なる借金を繰り返していました。
恥を忍んで申せば、実は結婚前から家内は借金を持っていたようで、結婚後にそれが明らかになり、私が肩代わりした金額も相当なものでした。
それでもなんとか二人でやりくりして乗り越えてきたのですが、ここ最近は妻が年齢のせいかどんどんと傲慢になり、渡している生活費も何かに使い込んでいる形跡があり、さらに妻は「こんな暮らし向きなのは貴方がしっかりしていないから」と言います。
もう相当なものでした。それで子供の成人を期に話し合いを行い、その末、ついに熟年離婚に至ったのでした。
現在は、都内へ引っ越し、1人暮らしをしております。
といいますのも私は都内のとある上場企業で勤務しており、身軽になった今、距離的にも都内へ越すことで通勤時間の負担を減らすことが出来るようになりましたし、なにより自由気ままな独身生活を満喫できると思ったからです。
ただ、やはりこの年になって一人暮らしというのは寂しいものですね。特に独り身の朝は早いですし、夜は早く寝ないと疲れが取れませんからね。朝はラジオ体操にでも行って体を鍛えようかなとも思っております。
閑話休題。そんな50の手習いならぬ50の都会ぐらしで、私はにわかに遅咲きの青春を謳歌しておりました。
というのも、それまではずっと会社勤めばかりで、夜は家族の愚痴を聞き、なだめる生活。いわゆる「世間の楽しいこと」に触れてこなかったこともありまして。
そこで心機一転、まずはゴルフを始めたところからすべては始まりました。
これまでは仕事ばかりにかまけていたこともあってか、全く興味もなかったスポーツだったのですが、いざ始めてみたらこれが実に面白い!
そしてゴルフ仲間も出来、その中にはやはりこう、ご商売をされておられる経営者の方であったり、投資家・ビジネスオーナーといった方もおり、公私共にどんどんと気力・体力が回復していく様を実感し、さらにそれが生きがいにもなっていくのを感じました。
そこでたまたま見つけたのが「ゴルフx投資家」のコミュニティでした。最初はあまりピンとは来なかったのですが、試しに覗いてみたところ、そこには色々な方が集っていて、中には私と同世代くらいの人もいました。
そこからです。投資界隈に興味を持ったのは。
それで早速調べてみると、まず多くの方がやっているのはFX。為替の投資です。
FXは今まさに世界規模で勝機が高まっているとのこと。しかもスマホでのデイトレードも過熱しているとか。
そんな状況ですから当然のようにFXをやってみたくなりました。
FXは元手が必要になりますが、幸いにして離婚時に守りきった預貯金もありますし、もともと職も高給取りと呼ばれる部類でしたから、そこは些末なことでした。
交流の大切さ
とはいえ、FXなどずぶの素人でしたから、やはりこういったことは、人に聞きながら進めていくべきだろうと思い、まずはネットで情報収集をしました。
すると、ちょうどその頃にTwitterで知り合ったフォロワーさんが「FX投資のコツを教えてくれる」と仰ってくださり、実際に会える機会を作って頂いたのです。
そしてその方は、なんと現役のトレーダーであり、しかもFX歴10年超のベテラン。そして、その方と直接お会いして話しをしたところ、その方の教え方はとてもわかりやすく、かつ丁寧で、さらに「これは投資ではなくビジネスですよ」とまで言ってくださる方でした。
そうして、この方との出会いが、私の人生の大きな転機(悪い方の^^:)となりました。
後に、この方に色々と教えていただき、そして、この方の人脈の広さと深さに驚かされました。
この方自身は悪い方ではなく、私はこの方については只々、感謝しかありません。
そして私はこの方以外にも、さらに交流を広めようと、他の投資関連のコミュニティーにも参加し始めました。
しかし、そこではFX投資の話題は全く出さず、むしろ株式投資の話や不動産投資、仮想通貨、さらには海外旅行や車などの話ばかり。
もちろん、そういう話をされるのも嫌ではありませんし、むしろ楽しかったんですが、しかし、どうしても「投資の実質的なコツはこうだ」、という言葉が出てこない。
突然のLINEグループ追加
そんなある日のこと、突然LINEグループに招待されました。
今でも、実は誰がこのグループに私を追加したのか皆目見当もつきません。おおかたの目処は付いているのですが、確実に「この人だ」ということは、わかりません。
というのもこの頃になると私はSNSだけでなく、LINEにDiscordにChatWorkと、様々なアプリのグループに顔を出し、それなりにネット上の交友関係も広かったからです。
そしてLINEグループに参加したものの、グループ名から察するにFX投資のグループでした。
どうやら複数の人が参加しており、交流をしているようでした。
そこで私はこのグループ内で丁重に挨拶をし、いま自分が課題としている「FX投資の具体的なやり方やおすすめの取引所」について聞いてみました。
ところが、このグループの人たちからは「そもそも投資にはリスクがあるから慎重に」「マインドが重要」「自分は1時間で300万儲かった」という、判でついたような言葉が返ってくるだけ。
結局のところ、要は私が求めているような投資のノウハウは誰も持っていなかったということでしょう。武勇伝もたまには良いですが、もう私には、胃もたれ気味でした。
それでも私は諦めずに、とにかく投資に関する質問を投げ続けました。折角入ったコミュニティですから、誰か1人くらいはマトモな人が居るだろうと期待していたからです。
するとやや暫くして、グループにそれらしい書き込みが。
「FXの売買タイミング」という、正しく、私が求めている具体性のあるものでした。
その書き込みをした人物はどうやら「先生」と呼ばれているらしく、先生が入ってきた刹那、先程までのやり取りが嘘だったかのように、急に皆さんが礼儀正しい振る舞いに変わりました。
そして口々に「先生、先日ご指導いただいた投資のタイミングで400万円ほど稼げました」「自分も今度からこの手法を使おうと思います」「この前教わったチャート分析、凄く役に立ちました」という具合で先生にゴマをすりはじめたのです。
つまり、この「先生」はFXに関する何らかの有効な手法や知識を持つ人だろう、ということ。
そして「先生」という人は、このコミュニティーにおいて絶対的な存在だということです。
ははあ、これは先生におべんちゃらを述べれば情報がもらえるコミュニティか、と、旧態依然とした我が社の社内政治で鍛え上げられた社畜根性がむくりと頭をもたげてきて、私は負けじと「先生お世話になります、本日”たまさかのご縁”でこのコミュニティーに参加した新人の大原でございます。どうか先生、この新人にぜひひとつ、ご教授賜りたく存じます」と書き込んでしまいました。
すると「先生」は気をよくしたのか「ほほう、今日は新人さんも見えているのですね」と返事をしてくださったので、私は早速、FX取引における具体的な情報を聞き出そうとしました。
すると、「先生」は簡単な自己紹介とともに為替相場の現状や今後の見通しなどをレクチャーしてくださり、参加者もそれを熱心に聞いておりました。
ただ、その後に出てきた話というのはどれもこれもが薄っぺらい内容ばかりでしたから、おそらく「先生」は、自分の理論をみんなに伝えたくてウズウズしているだけで、実際は何も考えていないんじゃないかなとも思いましたが、黙っておくことにしました。
とりあえず知識だけ頂いて、おさらばしよう、と。
気づいてしまった「ある違和感」
ところが、気づいてしまったのです。ある違和感に。
どうも、メンバーの日本語がおかしい。そして、顔写真をアイコンにしている参加者もいるが、その画像がどうにも広告宣材のような感じがして、これはおかしい、と。
それで私は何か詐欺グループにでも騙されているのではないかと思い始めたわけです。
そして、そういえば最近、こんなグループが摘発されたニュースを見たことがあるな、と思い出しました。
それで私は、もしや「先生」と名乗る人物の正体は詐欺師なのでは?と思い至りました。そして、きっとFX投資のコツを伝授してくれると言って高額な浄水器のひとつでも買わせようとしてくるのではないか、と。
そう思った途端に怖くなりました。
そこで、私は徐々にコミュニティへの参加を間遠くして、フェードアウトしていくことにしました。
メンバー「M嬢」との邂逅
するとある日、見慣れないアカウントからLINEで連絡が来ました。ここではM嬢とします。
それでつい「なんでしょう?」と返信してしまい。
M嬢からは「グループで姿が見えないので心配になり、ついルールを破って連絡してしまった」「紳士的なやり取りに好感を持っていて、私もFX勉強中だから、ぜひ今後もあなたと一緒に勉強をしていきたい」とメッセージが来ました。
さらに「参加者の中には社会的に困難を抱えている人もおり、どこかコミュニケーションが怪しい人もいるが、先生はそういった方々にもチャンスを、と優しく指導をしてくださっているのだ」とも言っておりました。
ここで私も性善説の人と申しますか「ははあ、合点が行ったぞ。そういうことなら、やはり先生は善人だ」と、すっかり信じてしまいましてね。
それで「これからも宜しくお願い致します」とメッセージを返し、そしてまたグループに参加しました。
私はどこか高揚感を感じ、その説明会に参加しました。
秘密の送金と爆益
その説明会は、端的に言ってよく出来ていました。
グループでは出て来ないような極めて具体的なFXの手法や知識が紹介され、その中で「儲かる取引所を選ぶことが重要」「日本の取引所は実は、中抜きをしている」といった情報もあり、結果的に「先生はこの取引所を門下生に勧めている。非公開の取引所で、日本国内からの入金についてはエージェントが窓口になっているので、絶対に口外しないように」と念押しされ、秘密の取引所の情報を得ました。
そして最後に、私を含めた数名に、秘密の口座番号を教えていただきました。
私は、正直なところ、かなり興奮していました。
というのも、こうしたグループの人らは、誰も彼もがFXについて詳しいことを喋るんですが、肝腎の儲け方については全然教えてくれない。
それどころか「この取引所を使うのがベスト」だとは言うものの、それらはどこにでもあるような取引所で、新鮮味もない。
私は言われるがまま、先生が指定した「三○住友○行」の個人口座へ300万円ほど即決で入金しました。ドル円の相場的に、大チャンスが到来したと思ったからです。
そして、それからわずか数時間。
私の投資額は先生から紹介いただいた取引所に反映されており、さらに先生の指示通りに投資をすると、300万円が倍ほどになり、他の参加者からも「人生が変わりました」「本当にありがとうございます」と感謝の言葉が送られてきました。
私は、この投資が成功するとは思ってもみませんでしたから、嬉しさのあまり「これで、私も億万長者の仲間入りです」と先生にお礼のLINEを送りました。
ところが、そこで先生から返ってきた言葉が「まだ、この投資で得たお金は引き出してはいけない。もう少し辛抱するんだ」でした。
すると、しばらくして、先生から「追加で送金してチャンスをつかみ取りなさい。これは緊急指令です」とLINEが入り、私はチャンスを逃してなるものかと、さらに口座に残っていた320万ほどを送金したのでした。
先生への師事を決意
翌朝、サイトの残高は1000万円を超えており、私は「ああ、人生はやはり縁だ。今後も先生に師事しよう」と感謝をし、PC前で手を合わせたくらいでした。
夜にはまた、仲間たちとともに稼いでいこう、そうも思いました。
LINEの消滅、長い闘いの開幕
その先生への感謝と師事の心は、結果的に8時間ほどで憎悪と憤怒に変わりました。
帰宅後、PCを開きLINEを確認したところ、グループが消滅していたのです。
さらに、M嬢へ連絡をするも全く既読がつかず、恐らくブロックされているのであろう、といった具合でした。
もしや、と思いFXのサイトも確認してみたところ、「404」と表示されており、表示出来ません。
サーバー移転をしたのか?と思いましたが、そもそもあれだけの取引所がいきなりそんなことをするはずはない。
もちろん、すぐに送金先の某銀行へ連絡を入れました。しかし銀行からは「個人情報にかかわるため、口座名義人の情報をお教えすることは一切出来ない」の一点張りでした。
それで私は、先生に騙されたことを悟りました。
そこで先生にメールを送ろうと思いましたが、そもそもメールアドレスもしらず、先生に連絡を取る手段はありませんでした。
それでも諦めきれず、Twitterで先生らしき人を探したり、Facebookで先生の名前を検索したりしました。
すると、先生と同姓同名の経済学者さんが見つかり、大学の連絡先も見つかりました。
私はすぐに大学へ電話し、その先生を呼び出し、文句をつけようとしたのでした。
嫌がらせのつもりで、大学の代表番号に出た職員には「FX投資の件で至急〇〇先生へお繋ぎいただきたい。繋がらないなら警察へ電話する」と言ってやりまして、それが功を奏したのか、比較的すぐに「先生」が出ました。
さあ、怒鳴ってやろうとした刹那、先方から開口一発
と。
そんな逃げ口上は許すまいと詰問しようとしましたが、さらに先方からは
と電話を切られてしまいます。
私も引くに引けず、会話に出た警察署の番号を自分で調べ(104を利用)、その件を話してみたところ「確かにそういった事案の相談が急増しているが、その先生は同姓同名で、警察でも捜査をしたが先生本人に事件関連性はない」と、にべもなく言われてしまいました。
いよいよこれで私が詐欺被害に遭ったことが分かり、警察も詐欺罪については腰が重いですから、自力で相手を調査していくことになったのです。
今はネット上で詐欺被害のアカウントを作り情報提供を募るとともに、注意喚起も行い、いつか犯人たちの尻尾を掴んでやろうと躍起になっています。
そして、詐欺グループに騙されて大金を注ぎ込んだ被害者の方は、決して諦めずに行動を起こしてください。
必ず、その先に光が見えてくると信じています。
私もそうやって這い上がってきて、戦っています。
最後まで読んでくださった方々に感謝を。ありがとうございました。